この事業は、少子高齢化が急速に進展する我が国において、社会保障費、中でも医療費・介護給付費は年々増加し、加えて団塊の世代が高齢期を迎えるなどにより、労働人口の大幅な減少が見込まれています。
こうした状況から、高齢者が健康で意欲と能力がある限り、年齢に関わりなく働き続けることのできる『生涯現役社会』を実現することが求められており、その受け皿として機能するシルバー人材センター事業の果たす役割は益々重要になってきています。
厚生労働省は、平成26年度からシルバー事業に就業機会の拡大、女性を含めた積極的な会員拡大の取り組みをセンター構成市町村が地域ニーズに応じて設定した分野(介護をはじめとする少子高齢化への対応、元気な高齢者づくり、農業支援、環境問題等)において、課題解決のためにシルバー人材センター事業として立ち上げた事業を『地域就業機会創出・拡大事業』と位置づけました。
・シルバー会員(農業従事者)の農業促進体制の確立、地産地消による農産物の生産、加工(梅干
し・ラッキョ・ジャム・千切大根・焼き芋等)の販売
・農産物を素材とするドレッシングなど、特産ブランド品の開発及び販売
・田川市石炭・歴史博物館(ユネスコ世界記憶遺産)の観光ガイドが出来る会員の育成
・観光案内所の開設とパンフレット等の情報発信と独立採算に向けた事業の推進
・市内商店街の空き店舗等を活用したアンテナショップの開設
補助期間内に「農業の基盤づくり」を確立させ、将来的には独自事業として事業の継続を実施します。
財源については、農産物の販売促進や市場性の高い通年品種の導入及び農産物の加工等による高付加価値化の取り組みにて得ることが出来る「事業収入の範囲」とし、また農業振興課・農業普及センター等各部署の支援と協力体制をもって運営します。
この事業に際しては、田川地区の農業計画及びシルバー人材センターの基本理念(自主・自立・共働・共助)に測り、良質で安全な農作物を生産し、安定した供給に努め、田川ブランドとしてのイメージの確立と、地産地消を推進しつつ、消費者の信頼とニーズに応えられるような発展を期待するものです。
らっきょ堀り作業
梅干し作り作業
らっきょ漬込み作業